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【ビーズクロッシェと糸通し図】ループクロッシェの糸通し図と記号図(編み図)の見方!

編み物の基本の鎖編みが編める方なら、気軽にチャレンジいただけるビーズとレース糸で編むクロッシェネックレス作品。

中でも、鎖編みの一目に複数個、ビーズを入れて編む「ループクロッシェ(*1)」は、いろいろなビーズを編みこむことができ、なおかつ、短時間でボリューミーなネックレス作品を完成できる嬉しい技法です。

今回は、リトルビーズビレッジ店主、ビーズクロッシェ講師歴10年以上の私ユッピビーズ(@yuppy.beads)が「ループクロッシェ」の糸通し図の見方と編み方をご紹介いたします。

基本の編み物のテクニックで、素敵なビーズクロッシェのネックレスを編んでみましょう!

(*1)ここでいう「ループクロッシェ」は、鎖編み一目に、ビーズを複数個入れて編む編み方です。ほかに、鎖編み一目にビーズを一つずつ入れて編む編み方もあります。

(*2)画像の「小さな秋のネックレス」は、ループクロッシェの技法と、仕上げにビーズ糸(ビーズステッチ用の糸)で編み地のビーズをすくって、まとめる技法を使っています。

ビーズクロッシェで作品を作る魅力

必要なビーズをあらかじめ糸に通し、レース針等で編んでいくビーズクロッシェ。

その魅力は、ビーズを糸に通しておきさえすれば、持ち歩いて、外出先でも空き時間に編んで楽しめること、また、慣れると、比較的短時間で、ボリューミーな作品作りを楽しめる点です。

画像の、私ユッピビーズ(@yuppy.beads)オリジナル、ループクロッシェ・ネックレス作品「小さな秋のネックレス」は、鎖編みの一目に、ビーズを複数個入れて編む作品です。
リーフ型のチェコビーズがクリスタルーパール、カットガラス、シードビーズ等、いろいろなビーズを使っていることも楽しみの一つ。

編み物、レース針に慣れていらっしゃる方でしたら、尚、手軽に楽しんで頂けることでしょう。

ハンドメイドでネックレスを作る魅力は、なんといっても自分の好みの長さに仕立てることができる点。

こちらの作品は、センター部分の編み地を編んで、サイドは、チェーンを使って仕上げております。チェーンは、レシピにサンプルのサイズが表記されておりますが、実際に鏡で見て頂き、ご自分のお好みの長さで仕立てて頂くことが可能です。

ハンドメイドならではのお楽しみですね!

また、色違いのビーズ楽しむこともできます。
*その場合、著作権に十分ご注意ください。個人でお楽しみ頂けますが、商業利用は禁止しております。SNS等に発表する場合も、キットの色替えであること、デザイナー名(リトルビーズビレッジ むらはしゆみこ @yuppy.beads)の明記をお願い致します。

ぜひ、ビーズクロッシェで、世界に一つだけの素敵な手作りアクセサリーを楽しんで頂きたいです!

ビーズクロッシェとは

リトルビーズビレッジ「小さな秋のネックレス」

リトルビーズビレッジ・ループクロッシェキット

ビーズクロッシェのネックレスを編む前に ビーズを糸に通す~糸通し図~

ビーズクロッシェの作品を編む場合に、必ずやらなければならないことは、まず、ビーズをレース糸に通すこと。

他の技法では、ビーズを拾いながら、作品を編む場合が多いのですが、ビーズクロッシェは、まず、ビーズを糸に通さなければスタートできません。

キットの場合は、レース糸が封入されている場合が多いですので、ビーズ通し針をレース糸に付けて、レシピの「糸通し図」にしたがって、ビーズを通していきます。

リトルビーズビレッジのビーズクロッシェキットでは、「糸通し図」という項をレシピの中で立てていますが、単に「糸に指定のビーズを〇コ通します」という表現で、ビーズ通しを指定するレシピもあります。

デザイナーによって、「糸通し」の支持の仕方は変わりますが、いずれにしても、まずはビーズを糸に通す作業からスタートしてくださいね。

リトルビーズビレッジ「小さな秋のネックレス」

ビーズ通し針各種

ビーズクロッシェのネックレスを編む前に ①ビーズを糸に通す前にやっておいたほうが良いこと

ビーズクロッシェ、ループクロッシェの糸通し図
画像は、私ユッピビーズ(@yuppy.beads)オリジナル、ループクロッシェ作品レシピの糸通し図例の一つです。

向かって右の「通し始め」から、ビーズを通します。

「ビーズAを3コ、ビーズB、ビーズAを3コ」、続けて、「ビーズCを3コ、ビーズB、ビーズCを3コ」を通します。

そして、「〇回繰り返し」とありますので、指定の回数だけ、「ビーズAを3コ、ビーズB、ビーズAを3コ」、続けて、「ビーズCを3コ、ビーズB、ビーズCを3コ」を繰り返します。

このとき、糸は切らずに、そのまま続けてビーズを通してください。

この糸通し図の場合、あまり複雑でないので、糸通し図を見ながら、ビーズを通すでもミスは少ないかと思いますが、

「〇回繰り返し」、例えば、「15回繰り返し」と指定があった場合、

糸通しをしながら、「何回通しただろう?」と数えるのは、手間ですし、ミスも起こしがちですので、ビーズを糸に通す前に、大きめのビーズを予め、数えてビーズマットの上に出しておくと、そのビーズが無くなったら、糸通しが終わったということになりますので、おススメです。

画像の糸通し図の場合でしたら、「ビーズB」を15コ出しておく、もしくは、「ビーズB」を15コの山を二つに分けて、ビーズマットの上に出しておいてから、糸通しすると、糸通ししながら、通した回数を数えなくてもよいですね。

また、「ビーズA」多め、「ビーズB」15コ、「ビーズA」多め、「ビーズB」多め、「ビーズB」15コ、「ビーズB」多めというように、「糸通し図」に合わせて、ビーズマットの上にビーズを並べておくと、ビーズ通しのミスが少なくなりますね。


ビーズクロッシェに「糸通し」は、必ずやらなければならないことなのですが、作品のレベルが上がると、「糸通し」も当然複雑に、量も多くなります。
編んでいて、ビーズの糸通しが間違っていると、ビーズを割ったり、糸を切って正しくビーズを入れなおしたり、また、糸始末も増えますし、どうしても手間がかかってしまいます。

上記に書いたやり方は、一つの例ですが、いろいろと工夫して、ビーズの糸通しをミスなく、迅速にできるようにしてみましょう。

ビーズクロッシェのネックレスを編む前に ②できるだけ、ミスなくビーズを糸に通していくコツ

ビーズクロシェのループクロッシェ糸通しをした画像
「糸通し図」にしたがって、ビーズを通していきます。

前章に書きました通り、ビーズを通す前に、大き目ビーズを数えておくと、ビーズ通しのミスは少なくなります。

それでも、小さなビーズはそのたびごとに数えなければならないので、どうしても、ここでビーズ通しを間違える可能性が出てきます。
ここでは、「ビーズAを3コ、ビーズB、ビーズAを3コ」を「ビーズAを4コ、ビーズB、ビーズAを2コ」とか、うっかり通し間違える可能性もあります。

まあ、「2,3コ」でしたら、そんなに間違える可能性はないかもしれませんが笑、「ビーズAを15コ」とか、それ以上のビーズを繰り返しとおす場合もあります。

私は、丸小ビーズや、丸大ビーズなど、細かいビーズをたくさん通さなければならないときは、ビーズをビーズ通し針に通した後、宇久にレース糸の方まで送らずに、ビーズ通し針の上に一旦、留めておいて、そこで「ビーズA3コ」ある、、、と目視して、確認したら、レース糸の方へ送るということをしています。

ビーズをレース糸の方まで送ってしまうと、間違えに気が付きにくいですし、間違って通してしまって、「そのビーズを外す」となると、手間がかかります。
(画像は、通したビーズをレース糸まで送った状態です。)

ビーズ通し針に通っているだけの状態なら、ビーズの出し入れが楽ですし、ビーズも数えやすいので、この方法がおおススメです。

ビーズをビーズ通し針に通して、レース糸のところまで、ビーズを送る前に、「ビーズ通し針の上で、ビーズの数の確認」、ちょっとしたことですがやってみて下さいね。
私はいつもこのやり方で、かなり糸通しのミスが減っていると思います。

ビーズクロッシェのネックレスを編む 「糸通し」「記号図」を見ながら、編んでみましょう

ビーズクロッシェのループクロッシェ通し図、記号図
「通し図」にしたがって、指定のビーズをすべて通し終わったら、ビーズ通し針を外して、いよいよ、編んでいきます。

編む際も、もちろん、作品のレシピに従って編んでいくのですが、「通し図」と同様、こちらもデザイナーによって、様々な書き方、説明の仕方がありますので、ここでも、私ユッピビーズ(@yuppy.beads)オリジナル、ループクロッシェ作品レシピの例に従って説明していきます。

ビーズクロッシェは、もちろん編み物がその基礎になっていますので、一般的に、編み物の記号が使われることが多いです(例えば、鎖編み、細編み、長編み等の記号は、一般の編み物記号と共通です)。

私は、楽習フォーラム(株式会社オールアバウトライフワークス)に所属の講師であるため、レシピの記載の仕方は、この「楽習フォーラム」発行のレシピの体裁に準じております。

前述のように、その作品のデザイナーによって、様々なレシピの記載の仕方がありますので、ここでは一例として記載いたします。

リトルビーズビレッジ「小さな秋のネックレス」

ビーズクロッシェのネックレスを編む ①もう一度糸通し図を見る

ビーズクロッシェ、ループクロッシェの糸通し図
ここで、もう一度糸通し図を見ます。

ビーズに糸を通した際に、「糸通し図」に従ってビーズを通しましたが、実は、編む際にも、こちらの「糸通し図」にも、編む際に必要な情報が含まれています。

ビーズクロッシェで、まず、特徴的なのは、前の画像にもあるように、通したビーズの「一番最後のビーズ」が「編み始め」になること。

これが意外にちょっと厄介で、ビーズクロッシェで、編む際には、「糸通し図」の最後のビーズをさかのぼって、編んでいくことになります。

画像の図の中に「通し終わり(=編み始め)」「通し始め(=編み終わり)」とあるのがそれです。

ビーズを糸通しした際に、もしミスがあった場合にも、この「糸通し図」をさかのぼって、ビーズの配置、数を確認していく必要があります。

糸に通されたビーズは、「糸通し図の最後」が「編み始め」になることを頭に入れて下さいね。

もう一つ、これは楽習フォーラム独特の「糸通し図」の記載の仕方かと思いますが、画像の図の吹き出しに「□が一目です」とあります。

これは、糸通しには、関係がありませんでしたが、編む際にこの「□」の中に記載されているビーズ、この図の場合、「ビーズCを3コ、ビーズB、ビーズCを3コ」を鎖編みの一目に入れて編むという意味になります。

ですので、次の目は、「ビーズAを3コ、ビーズB、ビーズAを3コ」入れて編むという意味となります。

そして、これは、もうビーズ通しをしていますので、数える必要はありませんが、「ビーズCを3コ、ビーズB、ビーズCを3コ」「ビーズAを3コ、ビーズB、ビーズAを3コ」を「〇回繰り返して編む」という意味となります。

ビーズクロッシェのネックレスを編む ②「記号図」を見る

ビーズクロッシェ、ループクロッシェの記号図
編む際に、もう一つ、見なければならないのは、「記号図」です。

この「記号図」も、作品デザイナーによって変わりますが、編み物の編み図記号をもとにしている場合が多いですので、大体共通になっているかと思います。

鎖編みや、ループクロッシェの場合、またまた、ちょっとややこしいのは、「記号図」は、「編み始め」が向かって「右」からスタートしていて、「編み終わり」が向かって「左」となること。

ちょうど「糸通し図」とは、編み始めと編み終わりの位置が左右逆となっています。

これも、ちょっと頭の中に入れておくと、わかりやすいです。

図の吹き出しに「ビーズを7コ入れたくさり編み」とあり、それが連続しています。ということは、「ビーズを7コ入れたくさり編み」を連続して編んでくださいという意味となります。

ループクロッシェでは、このような「ビーズを複数個入れた鎖編み」だけでなく、「ビーズを入れない鎖編み(「カラの鎖編み」という言い方をよく使います)」を編むことがあり、その場合は、「○(実際は楕円形)の記号のみで、ビーズの□の図と数字が入らない」という表し方をします。

また、様々な「記号図」の詳しい説明も別の機会にしたいと思います。

画像の図では、「ビーズを7コ入れたくさり編み」を連続して、ビーズが無くなるまで編んでくださいという意味となります。
これは、「通し図」の鎖編み一目を表す「□」の中に「「ビーズCを3コ、ビーズB、ビーズCを3コ」で、鎖編み一目に「ビーズを合計7コ」編み込むという指示と合っています。

このように、「通し図」「記号図」の両方を見ながら、そして、レシピには、その説明が文章であったり、画像であったり様々ですが、より詳細な説明が記載されていますので、そちらも確認しながら編んでいきます。

実際にループクロッシェで編んでみましょう!

ビーズクロッシェ作品例小さな秋
さて、今回は、ビーズクロッシェ作品の「糸通し図」と「記号図」の見方を説明いたしました。

いよいよ、実際に編んでいきたいですね。
ビーズクロッシェのレシピには、必ず「糸端○センチを残して、最初の目を作ります」等の指示の分がありますので、それに従って、最初の目を作って(編み物の最初の目の作り方と同じです)、編み始めます。

鎖編み一目にビーズを一つずつ入れて編む「ビーズクロッシェの鎖編み」作品の編み方のコツは、すでにご紹介していますので、下記リンクをぜひご参考になさってください。

今回ご紹介した「鎖編み一目にビーズを複数個入れた編み方」の「ループクロッシェ」の場合、また、ちょっと「編み方のコツ」が変わりますので、また、後日、お伝えしたいと思います。

ぜひ、ビーズクロッシェをお楽しみくださいね。
また、疑問点、こうしてみた!などございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

最後に、ビーズキット店Little Beads Village(リトルビーズビレッジ)のループクロッシェ作品キットのリンクを張っておりますので、こちらもよろしかったらぜひご覧ください。
どうぞよろしくお願い致します。

ビーズキット店Little Beads Villageショップ

リトルビーズビレッジ、ループクロッシェ作品キット

チューリップ株式会社製ビーズクロッシェキット

トーホービーズ株式会社製ビーズクロッシェキット

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